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データ作成情報データ作成のコツと注意点を紹介いたしますデータ作成情報では、入稿されたデータのチェックや修正の経験を基に、データ作成の注意点やマメ知識を掲載していきます。何かお役に立てる情報があれば、どんどん利用してください。 ヘアライン印刷/DTPでは、線のことを「罫線」あるいは「ケイ」「ライン」などと呼びます。線を引く機能は、大抵のソフトに付属しています。太さや色の種類も選ぶことが可能です。
など、線に関するトラブルは、データ入稿の中でも常に多くありますが、以下の疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 「モニタやプリンタではちゃんと見えるのに、どうして印刷では出ないのか」 モニタ間における罫線のギャップデータ上の罫線は、あくまで「理論値」です。現実は物理的にあり得ない太さや長さでも、設定することは可能です。Illustratorのような表現幅の広いソフトは特に顕著です。 ![]() これはモニタ上では、太さ0.25pt程度の罫(トンボ位の細罫)と殆ど同じ位の太さで表示されます。しかしこれは本来、線ではなく、「限りなくゼロに近い、黒の図形」という意味ですので、印刷では肉眼で判断できない線幅(もしくは「ゼロ」と判断されてしまう)になります。
では、同じように「印字」で表現される、プリンタと印刷との違いは何でしょうか。 プリンタ間における罫線のギャップ単刀直入に言うと、プリンタと印刷の差は、「正確さ、再現性」です。 つまり、プリンタの性能では再現できない程の細い線、細かい輪郭は、印字可能な値に置き換えられて(設定数値より太くなって)出力されます。言い換えると、理論上、肉眼で確認できない細さで設定されている線も、プリントアウトすると目で確認できる細さに置き換えられていることになります。 例えば、仮に「太さゼロポイントの線」を作成し、印字するとしてみましょう。 PostScriptレーザープリンタ(600dpi ):0.04mm→目で認識できる細い線 また、プリンタによっては、プリンタの表現領域を超えた細かな描画データに対して、そのプリンタが再現できる最もきれいな状態に調整するものもあります。これは、最近のインクジェットプリンタに多く見られる傾向です。 印刷可能な線幅の限度さて、線に対する制限や注意事項は、各社様々ですが(多いのは0.3pt以上でベタの線)、機械の性能が上がるごとに、その幅や対応、出力可能な線も変わってきていると思います。 ![]() 1色ベタとは…C、M、Y、K、いずれか1色が100%の色設定。 「黒」が一般的ですが、左のようなM100、あるいはC100、Y100もこれに該当します。 (CMYKのうち、2色以上使用すると「掛け合わせ」となります) ![]() 掛け合わせの線…太さ0.5pt以上 ![]() アミの線…太さ0.5pt以上
上記のように、印刷の色は点の集まりで構成されています。例えばK50%のグレーは、Kの色自体が薄いのではなく、Kの網が、空間の50%を占めているため(残りの50%は空白)、遠目で見た時に黒が薄く見えるのです。 ジャギー・かすれているラインの場合
各ソフトの使用可能な最低限の線幅
なお、パースや設計図作成のデータ(CADなどを使用)は、特に細い部分がかすれる可能性が大きいので、貼り込む大きさにご注意ください。Officeのグラフなども同様です。 線が出てもでなくても構わない、というお客様もおられると思います。一方で、薄い線の一本にこだわりを持つ方もいらっしゃいます。弊社では、チェックの段階で「これは印刷できれいに出ないのではないか」といったものをできる限り検出し、確認を行っております。 疑問点・不明点などございましたら、下記宛先にご連絡ください。 |